◎【買取情報】『篆刻全集』全10冊 (二玄社) 買取ります!
二玄社の『篆刻全集』全10冊のご売却は、ぜひ当店にお任せください。当店では、『篆刻全集』全10冊をはじめとする書道の本を積極的に買取りいたしております。
≫『篆刻全集』とは?
以前、同じく二玄社の『中国篆刻叢刊』全41冊をご紹介しました(⇒詳しくはコチラ)。今回は少し似ていますが『篆刻全集』のご紹介です。『叢刊』も『全集』も、篆刻作品を網羅的に収録した書籍になります。冊数を見ても推測できるでしょうが、『全集』は『叢刊』に比べてコンパクトにまとまっています。
本書の編者は『叢刊』と同じく日本を代表する篆刻家の小林斗アン氏、解説の執筆は中国の古印研究者として名高い孫慰祖氏です。呉譲之、趙之謙、呉昌碩、中村蘭台など、有名な作家はほとんど取り上げられており、中国・日本の篆刻芸術を俯瞰するのに便利な書籍です。
≫『篆刻全集』と『中国篆刻叢刊』
さて、『叢刊』と『全集』には冊数のほかに重大な違いがあります。ぜひ書籍のタイトルをもう一度確認してください。お分かりでしょうか?
『全集』の方には「中国」の文字が抜けているのです。おそらくこれは、『全集』の第10巻に大和古印から近代の篆刻家へいたる日本の作品が取り上げられているからでしょう。
また、もう一つ大きな違いがあります。それは、古印と呼ばれる秦時代や漢時代の印などを多数収録していることです。秦時代や漢時代の印は篆刻の世界では大変重視されています。この頃に印章制度がある程度確立したことや印として優れた作品が数多く残っていることに由来するのでしょう。
『叢刊』では、この古印が収録されておらず、その点がやや残念でしたが、この『全集』にいたって古印をも鑑賞することができるようになったのです。全10冊中の2冊が古印を収録する巻にあてられていることからも、古印がどれほど重視されているのか推測することができるのではないでしょうか。まさに、『全集』という言葉が示す通り、古代から近代まで、更には日本の作品までをも網羅した書籍ということができるでしょう。
『叢刊』の方が冊数が多いので、「なんだ、どうせ買うなら『叢刊』の方が印がたくさん掲載されているからお得じゃないか」と考えがちですが、そうとばかりは言えないようです。『叢刊』は他の本で取り上げられていないような明清時代の作品を鑑賞したい場合や数多くの作品に触れたい場合に、『全集』は漢印などの古印や日本の印を広く鑑賞したい場合または各作家の代表的な印を見たい場合に役立つでしょう。
当店では、そんな二玄社の『中国篆刻全集』全10冊を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひお気軽にご相談ください。
当店では、二玄社の『中国篆刻全集』全10冊以外の書道本や書道具、また古書・古本全般も買取りいたしております。