◎【買取情報】二玄社の『中国篆刻叢刊』全41冊 買取いたします。

二玄社の『中国篆刻叢刊』全41冊のご売却は、ぜひ忠益軒にお任せください。当店では、『中国篆刻叢刊』をはじめとする篆刻関係の書籍を積極的に買取りいたしております。

篆刻(テンコク)」という言葉をご存知でしょうか。書道を習っている方であればご存じの方も多いでしょうが、書道に馴染みのない方の多くは初めて聞いた言葉ではないかと思います。

そもそも「篆」という漢字を初めてみたという人もすくなくないでしょう。「篆」とは書体を表す漢字で、日常生活で使用されることは無いといってもよいほど、普段は見かけることのない文字です。唯一見かける可能性が高いのは印鑑屋さんの店頭かもしれません。というのも、印鑑の文字として「篆書」という字体を使用することがあるからです。

いま話が印鑑屋に及びましたが、「篆刻」とは簡単にいうと篆書という字体を使用して印を彫ることです。現在では、楷書・行書・草書・隷書のほか、仮名文字やローマ字で印を彫ることもあるのですが、昔からの習慣で「篆刻」という呼び名が定着しています。中国では「治印」ともいわれることもあります。

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まだ、いまいち「篆刻」がイメージできないという方は、美術館などでみたことのある書の作品を思い出してみて下さい。作品の最後に日付や名前の書かれている場所があり、その近くに印が押してあったのを覚えていますか?あの印が篆刻の作品なのです。

篆刻芸術が花開いた中国において、印というものは古くから存在していたようです。甲骨文字で有名な殷時代にはすでに印があったともいわれ、その真偽は不明ですが、実際にその頃の印だという遺物も出土しています。

殷時代に印が存在したかは定かではありませんが、それ以後の春秋戦国、秦、漢などの時代に印が使用されていたことは間違いありません。

そのように古くから使用されていた印が、「篆刻」という芸術作品として意識的に制作されるようになったのが元時代のことです。元末の文人である王ベンという人物が、たまたま「花乳石」という加工しやすい石を篆刻の素材とした用いて以降、篆刻芸術が隆盛に向かったといわれています。

篆刻芸術は明時代に大きな進歩を遂げ、清時代になるとさらに飛躍的な発展を遂げます。文彭、何震、丁敬、ショウ仁、黄易、奚岡、陳鴻寿、銭松、陳予鐘、趙之チン、トウ石如、呉譲之趙之謙、徐三庚、呉昌碩斉白石など、数々の名人が輩出しました。

この『中国篆刻叢刊』は、そんな中国の篆刻作品を網羅した空前の叢書です。書道における『書跡名品叢刊』にも匹敵する一大事業であったといっても過言ではないでしょう。

編者は現代日本を代表する篆刻家である小林斗アン氏です。取り上げている篆刻作品の数が多いこと、対象としている時代の幅広さ、収録印影の正確さなどを総合的にみて、現時点で各時代の篆刻作品を集めた書籍で本書を超えるものはないといってもよいでしょう。篆刻家であれば、座右に備えておくべき書籍の一つです。

当店では、そんな二玄社の『中国篆刻叢刊』全41冊を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひご相談ください。

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