【買取】書道全集（戦前版）を入荷いたしました！│書道本・書道用品・書道具を売るなら忠益軒チュウエキケンへ！

平凡社から刊行された、戦前版の書道全集を買取りいたしました。

全27冊セットの入荷で、嬉しいことに月報もほとんどの巻に付いていました。

書道全集とは？

「書道全集」とは、中国または日本の古代から近現代までに作られた、およそ書に関連する遺物・石刻・拓本・筆跡・印など幅広いものを集成した本に付けられる名前です。

日本では、「書道全集」というタイトルの書籍がいくつか出版されています。

それらの中でも、最も有名で、書道を習っている人であれば一度は目にしたことがあるであろう本が、平凡社によって昭和40年代ごろから刊行された『書道全集』でしょう。

この書道全集は全28巻で構成されており、中国では殷代から、日本では大和時代から近現代にいたるまでの書に関する資料が収録されています。さらに、書と関係の深い印についても取り上げられています。

この『書道全集』全28巻を持っていれば、書に関する事柄について大まかに知ることができるため、当時から大変人気がありました。

書道教室や先生のお宅で見かけたことがあるという方も、少なくないのではないでしょうか。

戦前の『書道全集』

さて、そんな『書道全集』ですが、実は昭和10年代前後にも、平凡社から同じタイトルで刊行されたものが存在します。

第二次世界大戦の前に刊行されていたので、俗に「戦前版の書道全集」と呼ばれる書籍です。

戦後に刊行された『書道全集』は全体が28冊で構成されていますが、戦前版の『書道全集』は全体が27巻で構成されています。

戦前版と戦後版の違いはいくつかありますが、その中でも大きな違いを二つ挙げてみましょう。

戦前版と戦後版で最も異なるのは、朝鮮の作品が収録されているか否かという点です。

戦後版の方が冊数は多いのですが、残念ながら朝鮮の作品は収録されていません。

朝鮮の書に関する作品を見るためには、いまなお戦前版の書道全集が有用ということができるでしょう。

各巻巻頭は数ページ写真版になっていますが、戦前版と戦後版では収録されている写真が異なります。

また、戦前版には多くの折込図が綴じ込まれており、その制作に力を入れていたことを窺わせます。

名前は同じでも、それぞれに特徴がある

さて、上記に挙げた点以外にも、装丁や紙質の違い、取捨選択されている資料の違いなど、細かく比較すれば戦前版と戦後版の違いは枚挙に暇がないほどでしょう。

同じ「書道全集」という名前の書籍ですが、それぞれに特色があります。

基本的には、戦後版の『書道全集』をお持ちになれば、作品制作や学習の参考とするには必要十分でしょう。

しかし、

■さらに一歩進んだ参考資料を探している

■戦前に刊行された書道書籍の水準を知りたい

■いろいろな種類の巻頭写真や折込図を見てみたい

■豪華な雰囲気のある本を書棚に収めたい

このような方は、ぜひ一度、戦前版の書道全集を手にしてみて下さい。

きっと今までにない新しい発見があることでしょう。

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さて、忠益軒では書道本・書道用品・書道具を買取りいたしております。

もちろん、書道以外のジャンルについての古本古書も大歓迎です。

こんなものの処分でお悩みではありませんか？

思い当たるものがございましたら、ぜひ忠益軒へご連絡ください。

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