◎【買取情報】二玄社の『新書源』を買取りいたしております。
二玄社から刊行された『新書源』のご売却は、ぜひ忠益軒にお任せください。当店では『新書源』をはじめとする書道の本を積極的に買取りいたしております。
『新書源』は2009年に書道関連書籍の老舗出版社である二玄社から刊行されました。7万を超える字例を収録した、一冊で完結している書籍としては最大級の収録字数を誇る書道字典です。
≫書道の字典とは?
字典というと、漢字の意味や発音が説明されている書物というイメージを持つかもしれません。確かに字典にはそのような意味もありますが、このページで紹介する字典は漢字の形を調べる字典です。
漢字の字形を調べるための書道字典は、戦前から、否、1000年以上前から存在していました。そこまで話すとだいぶ長くなってしまうので、ここでは近年でも見かけることの多い字典に話を限りましょう。さて、近年でも比較的見かける字典だけに限っても、その数はけっして少なくはありません。『書源』『五体字類(五體字類)』『標準 三体字典』など、複数の字体を掲載しているだけでも枚挙にいとまがありません。
そのような数ある字典の中で、『新書源』が刊行される以前、最も多くの利用者を得ていたのは角川書店から刊行された『角川 書道字典』ではないでしょうか。黒地に白い文字が浮き出ている、まるで拓本を見るかのようなページを、幾度となくめくったという方は少なくないはずです。
中国文学研究者として、また書や篆刻の作家として有名な伏見冲敬氏の編集した『角川 書道字典』は、書家であれば必読の参考文献だったといっても過言ではないと思います。書道本の処分を当店に依頼されるお客様の蔵書の中にも、かなりの確率で含まれているという実感があります。収録字例が豊富で、編集が正確丁寧だったことが、この字典が多くの人に愛好された理由でしょう。
この『角川 書道字典』に勝るとも劣らない字典が、この二玄社の『新書源』です。
≫『新書源』はどんな字典?
『新書源』は、同じく二玄社から刊行された『大書源』の中から約7万の字例を精選した字典です。『大書源』の2年後に刊行されたこともあり、字例には『大書源』にはない新資料が多数加えられました。肉筆文字を重視するという方針のもとに編集された本書では、先行する『角川 書道字典』とは異なり白地に黒い文字が印刷されているため、まるで肉筆文字を見るかのような印象を持ちます。巻末に仮名文字の字例も収録されているのは、この手の字典としては珍しいことかもしれません。
本の造りにも工夫が施されています。
開きやすい造本になっているのは特筆すべきかもしれません。参考書として傍らに置くとき、せっかく開いたページがいつの間にか閉じてしまっているという経験のある方は多いでしょう。『新書源』では、そんな心配は必要ありません。どのページを開いても、ほぼ180度近く開くため見やすく、勝手にページが閉じてしまうということもほとんどありません。
また、表紙がビニール製だから、少しくらいの墨汚れなどは気にすることなく使用できます。使用者にはありがたい一工夫ですね。
さて、当店では、そんな二玄社の『新書源』を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひお気軽にご相談ください。
当店では、二玄社の『新書源』以外の書道本や書道具、また古書・古本全般も買取りいたしております。