◎【買取情報】『総合 篆書大字典』(二玄社)の売却は忠益軒へご相談ください。

『総合 篆書大字典』は、2010年に二玄社から刊行された篆書の字典です。編者は、日本を代表する篆刻家の一人であった小林斗アン氏の門下生であり、現代日本篆刻界の第一線で活躍する綿引滔天です。

この字典が刊行される以前にも、篆書の字典はいくつか刊行されていました。例えば、二玄社から刊行された牛窪梧十編『標準 篆刻篆書字典』は、この分野の字典としてはベストセラーと言ってもよいくらい人気の高い書籍ですし、雄山閣から刊行された北川博邦編『清人 篆隷字彙』は版や装いを改めて何度も発行された名著です。

この他にも、赤井清美編『篆隷大字典』や西東書房から刊行された高澤翠雲編『西東 篆書字典』をご利用になった方も少なくないことでしょう。また、中国でも数多くの篆書字典が刊行されており、それらを座右に置いているという方もいらっしゃるかもしれません。

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さて、このように数ある篆書の字典の中で本書の特色はどのようなところにあるのでしょうか。

まず目につくのは、漢字一字に対して、甲骨・金文・春秋戦国篆・古璽・簡帛・小篆・印篆という七つもの書体を取り上げていることです。これにより時代の流れに沿った字形の変遷を一目で確認することができるようになりました。

そもそも、篆書とは、広い意味では秦代以前に使用されていた文字を指します。篆書というと、ハンコの文字のような、左右対称で、均等な太さの機械的な文字という印象をお持ちかもしれませんが、亀の甲羅や牛の骨に書かれていたことで有名な甲骨文や青銅器に刻まれていた金文も篆書の一つなのです。

一口に「甲骨文」「金文」などといっても、それらの字が書かれた年代には何百年という差があります。そのため、同じ漢字でも時代によって字形が異なったり、場合によっては現在使用されている漢字の用例が過去の遺物にみられなかったりすることもおこるのです。

この字典は、それらの問題点に対する一つの答えを提供しているということができるでしょう。というのも、同じ書体でも年代の違いや地域の違いにより多数の字例を取り上げていますし、用例の無い漢字については、各種資料に基づき編者が作字をしてくれているからです。

約35000字ともいわれる収録文字は、編者によって書かれた文字です。小林斗アン氏に師事した篆書の実力を遺憾なく発揮した調和の取れた字形は、特に篆書の初学者には大いに参考となるものでしょう。

当店では、そんな二玄社の『総合 篆書大字典』を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひお気軽にご相談ください

当店では、二玄社の『総合 篆書大字典』以外の書道本や書道具、また古書・古本全般も買取りいたしております。

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