☆「蔵書印や書込みのある本は売れない」「使用済みの書道具は買取ってもらえない」は本当?
≫こんな経験ありませんか?
不要になった本を売ろうと、本棚を整理しながら久しぶりにパラパラとページをめくってみたら、たまたま蔵書印や書込みがあるのを見つけた。
「そういえば昔は本に印を押したり、気になるページには線を引いたりしていたな」と懐かしく思っているとき、ふとこんなことが頭に浮かんだ。
「蔵書印や書込みのある本は売れるのだろうか?」
家の片づけをしていたら、昔、家族が使っていた書道の道具が出てきた。
未使用のものもあるけれど、墨や筆など大半が使用済みのものばかりだ。
捨ててしまうのはもったいないけれど、自分を周りの人も書道を習っていないから活用することもできない。
「使用済みの書道具は捨ててしまうしかないのかな?」
こんな経験や、これに似た経験をしたことのある方は少なくないのではないでしょうか。
今回はこんな疑問にお答えしたいと思います。
≫蔵書印や書込みのある本は売れるの?
さて、結論からいいましょう。
「蔵書印や書込みのある本も、基本的に売ることができます」
蔵書印や書込みは、古書として売却するときには、基本的にマイナスポイントです。
しかし、蔵書印や書込みがあるからといって、その本が買取れないというわけではありません。
査定価格は、蔵書印や書込みの無い本と比べると低下してしまいますが、買取可能な本も多いです。
状態が悪いからといって古紙として処分してしまう前に、ぜひ古書買取業者に相談してみて下さい。
蔵書印や書込みは無いほうが良いからと、印を切取ったり、書込みを修正液で消してしまったりするのはお薦めしません。
印や書込みをわからないようにするのは困難ですし、切取りや修正液の痕跡も査定のマイナスポイントであることに変わりはありません。
≫蔵書印や書込みのある本で買取りできない場合
先ほど、「蔵書印や書込みのある本も、基本的に売ることができます」と書きましたが、「基本的に」という部分に注目してください。
そう、残念ながら蔵書印や書込みがあって買取りができない例外的な本があります。
そんな例外を、ここでは二つ挙げてみましょう。
もともと買取価格の低い書籍の場合、その価格から更に査定金額がマイナスになるので、買取金額0円、つまり買取りができないということになります。
例えば、製本がばらけて本としての形を維持していないもの、水に濡れてページを開くことのできないものなど、書籍としての役割を果たすことの難しい古書古本は、買取りできない可能性が高いです。
図書館など公共機関の蔵書印やラベルがある書籍、図書館でリサイクル本として配布されていた書籍は買取りできないことがあります。
ただし、所蔵している公共機関から直接ご依頼をいただき、正式な除籍本であることが証明できるときは買取りが可能です。
≫書道具も古書古本と同じ
今まで古書古本について説明してきましたが、これらのことは大体、書道の道具についても当てはまります。
磨ってしまった墨、墨を含ませてしまった筆、彫ってしまった印材、これらは確かに使用済みの、言い換えれば状態の悪くなった書道具です。
だからといって買取ってもらえない書道具だとは言えません。
未使用状態で、ある程度の価格のつく書道具は、多少使用してあっても買取りできるものが多いです。
「使用済みだから」といって、廃棄してしまうのはもったいないですよ。
≫蔵書印や書込みのある本も、使用済みの書道具も、まずはご相談下さい!
当店にご相談いただくお客様の話を聞いていると、状態が悪かったり古くなった本を見つけると「こんな本、どうせ売れないだろ」とお考えになってしまう方が少なくないように感じています。
書道の道具も同様です。
磨ってある墨や、使用済みの筆などを指しながら、「こんなのはダメなんでしょ?」などと言われたことが何度あったでしょう。
チョット待ってください!
その状態が悪かったり古くなった本が、使いかけの書道具が、貴重なものの可能性もございます。
忠益軒では、買取の相談は無料です。
ゴミとして処分してしまう前に、ぜひ一度プロに相談して、お持ちの本や書道具の価値を確認してみて下さい。
まとめ
☆蔵書印や書込みのある古書古本も、基本的に売ることができる
☆使用してある書道具も売却可能なものが少なくない
☆ただし、極端に状態の悪い商品、もともと買取価格が低い商品など、一部例外となる品物もある
☆当店では墨、筆、紙、硯、印材、拓本などの書道具・書道用品をはじめ、書道の本や和本・唐本などの古典籍、さらに古書古本全般の買取をいたしております。