◎【買取情報】二玄社の『中国法書選』全60冊を買取りいたしております。
二玄社から刊行された『中国法書選』全60冊のご売却は、ぜひ忠益軒にお任せください。当店では『中国法書選』全60冊をはじめとする書道の本を積極的に買取りいたしております。
『中国法書選』は書道関連書籍の老舗出版社である二玄社から刊行された書籍です。
書道では昔の名品を参考として学習を進めていきます。その時に参考とする昔の名品を収録した書籍を法帖といいます。この『中国法書選』は法帖の一種です。
≫日本で刊行された法帖
書道の盛んであった日本では古くから多くの法帖が刊行されてきました。江戸時代以前は、いまだ印刷技術が発展しておらず、拓本という技法で文字の形を採った紙を製本した本や木版摺の本を使用していました。近代にいたり、機械印刷が普及したことにより、それまでの量とは比較にならないくらい多くの法帖が刊行されることとなります。
そんな法帖のうち、日本で刊行されたものとして最も有名なのは、二玄社から刊行された『中国書跡名品叢刊』でしょう(⇒詳しくはコチラ)。こちらは全209冊という前代未聞の大規模なもので、現在でも書道のお手本として大変人気のあるシリーズです。
≫『中国法書選』は、どこが優れているの?
『中国法書選』は『中国書跡名品叢刊』に比べ冊数こそ及ばないものの、様々な利点を持った書籍です。
収録されているのは、書道学習に欠かすことのできない名品の数々です。
「石鼓文・泰山刻石」「礼器碑」「蘭亭叙」「九成宮醴泉銘」「書譜」など、篆書・隷書・行書・楷書・草書の名品といわれる作品の中でも最も基礎となる作品を網羅しています。さらに、「蘇軾集」「王鐸集」「呉昌碩集」など、書道史上に名を残す巨匠の作品も収録されています。そのため、全巻持っていれば基礎学習者から作品制作者まで幅広い人々の参考となるよう配慮されています。
収録作品の底本にも言及しなければならないでしょう。昔の作品は何百年、ときには千年以上の歳月を経て現在まで伝えられています。そのため、状態の良し悪しなどにより作品自体の印象が大きく変わってしまうことがあります。新しい法帖を刊行するときに、どのような状態の作品をもとに刊行するのかということは大変重要です。
『中国法書選』では、台北の故宮博物院、東京国立博物館、三井文庫などが所蔵する一流、否、超一流の作品群を底本としています。この本の刊行により、各作品の最高峰とも言い得るものを手軽に鑑賞することができるようになったわけです。
『中国法書選』には、まだまだ優れた点があるのですが、今回はここまでにしておきましょう。なお、収録作品の背景や技法上の特色を解説した『中国法書ガイド』という書籍も刊行されています。『中国法書選』に対応する形で編集されており、こちらも全60冊構成です。
さて、当店では、そんな二玄社の『中国法書選』全60冊を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひお気軽にご相談ください。
当店では、二玄社の『中国法書選』全60冊以外の書道本や書道具、また古書・古本全般も買取りいたしております。