◎【買取情報】三圭社の『篆刻 墨場必携』を買取中!

三圭社から刊行された『篆刻 墨場必携』のご売却は、ぜひ忠益軒にお任せください。当店では『篆刻 墨場必携』をはじめとする書道の本を積極的に買取りいたしております。

篆刻 墨場必携』は書道関連書籍を出版している三圭社から2007・2009年に刊行された書籍です。

三圭社は書道、特に篆刻関連の書籍を積極的に刊行している出版社です。篆刻家には馴染みのある服部畊石の『篆刻字林』や、現在では珍しい篆刻に関する定期刊行物『楽篆の発行元として知られています。

墨場必携とは、書作をするときの参考とするために詩歌や成語をまとめた事典のようなものです。

書の作品を制作するときには、その題材として古人の詩歌や故事成語を使用することが多く、それらの語句を検索するために墨場必携は大変便利な書籍です。

墨場必携の種類は数多く、漢詩や和歌さらには故事成語まで網羅して一冊にまとめたもの、漢字や仮名といった字体によって分類したもの、二文字・三文字・四文字といった語句の文字数によって分類したもの、明時代や清時代といった時代によって分類したもの等さまざまな書籍が、二玄社や木耳社など各出版社から刊行されています。

書道用品店や書店でも、必ずと言ってよいほど置いてある本なので、一度手に取ってご覧になってみて下さい。

『篆刻 墨場必携』は墨場必携の篆刻版とお考え下さい。

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通常の墨場必携は書作品を念頭に編集されています。もちろん篆刻作品に応用もできますが、基本的には半切や全紙といった、ある程度の大きさをもつ作品を制作することに主眼があるようです。ところが、本書の主眼は篆刻作品にあります。

『篆刻 墨場必携』は二種類のものが刊行されています。四文字の成語を収録した本と二・三文字の成語を収録した本の二つです。

「方寸の芸術」ともいわれる篆刻の作品は、書道の作品に比べると圧倒的に小さな空間の中へ文字を収めなければなりません。そのため、表現できる文字数もある程度限られてきてしまいます。二文字から四文字の成語は篆刻作品に取り入れやすいものとなっています。

篆刻に特化した『篆刻 墨場必携』での最も嬉しい工夫は、取り上げられている語句が彫られた過去の篆刻作品の印影が収録されていることでしょう。

先ほども述べましたが、篆刻は非常に小さな空間の中で文字を調和させ作品としなければなりません。そのため、文字の形のみならず、ある筆画の1mmの長短が、あるいは輪郭の一カ所の欠け具合が、印全体の印象を大きく変えてしまいます。

印影が収録されていれば、過去の名人がどのように工夫してその印を一つの作品として完成させたのか知る手掛かりとなり、そのような工夫を自分の身に着けることができれば自身の腕もさらに向上させることができるでしょう。

また、篆刻を行っていない人がパラパラ見ても楽しい書籍です。書作している人であれば、「今度はこんな雰囲気の印を注文しようかな」などと考えながら眺めるのも一つの楽しみですね。

本書の監修者は、現代台湾を代表する篆刻家である黄嘗銘氏です。

序文によれば、一つの語句に対して複数の印影を掲載するということは大変な作業だったようです。黄氏の運営する真微印網や日本の各関係者の尽力により、本書を刊行することができたといいます。

多数の印影が収録されており、見ていて楽しいだけでなく、実作者には勉強の糧ともなる本です。篆刻家はもちろんのこと、書道を習っているという方にも手に取ってもらいたい一冊です。

さて、当店では、そんな三圭社の『篆刻 墨場必携』を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひお気軽にご相談ください

当店では、三圭社の『篆刻 墨場必携』以外の書道本や書道具、また古書・古本全般も買取りいたしております。

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