◎【買取情報】『呉昌碩書画集』(二玄社)の売却はお任せください!
二玄社から刊行された『呉昌碩書画集』のご売却は、ぜひ忠益軒にお任せください。当店では『呉昌碩書画集』をはじめとする書道の本を積極的に買取りいたしております。
二玄社の『呉昌碩書画集』は、清時代末期に活躍し「最後の文人」とも称された、呉昌碩の作品を収録した図録です。
≫呉昌碩とは?
呉昌碩は1844年に浙江省で生まれました。
父は挙人(科挙の地方試験である郷試に合格した人)である呉辛甲、母は萬氏です。
初名は俊、のちに俊卿と改め、字を昌碩・倉石・蒼碩などといい、缶廬・苦鐵などと号しました。
十九世紀半ばの中国は大きな変動の時代を迎えていました。
呉昌碩が十代後半の頃、中国史上でも大規模の反乱である「太平天国の乱」が起こります。
中国南部で発生したこの大乱は、呉昌碩の住んでいた浙江省、そして呉昌碩自身にも大変な影響を及ぼします。
戦火を逃れるために故郷を離れ、湖北省や安徽省などをさまようことを余儀なくされ、その間に兄弟は死に、許嫁をも亡くしたそうです。
兪樾・楊ケンなどに訓詁学や書を学ぶ一方、金石収蔵とその研究で名高かった呉雲・呉大徴・潘祖蔭らと交流を持ち、鑑賞眼に磨きをかけました。
清朝の官僚として勤めた時期もありましたが、ついには書画篆刻で生計を立てる道を選択します。
呉昌碩は、篆刻・書・画・詩のいずれにも秀でており、「四絶」とも称される作家です。
篆刻の評価は特に高く、河井セン廬は呉昌碩を慕い渡清し、犬養毅や日下部鳴鶴も自分が用いる印を注文しています。
書では、生命力にあふれた石鼓文の臨書、書簡や書画作品の落款にみられる行草書が有名です。
呉昌碩の作品は日本においても戦前から高い人気があったため、美術館や個人の収蔵品も少なくありません。
展覧会も頻繁に開催されているので、ぜひ一度実物を見て呉昌碩の芸術に触れてみて下さい。
≫生誕160年を記念する一大展覧会の図録
本書『呉昌碩書画集』は、呉昌碩の生誕から160年にあたる2004年に謙慎書道会によって開催された展覧会の図録です。
収録されている作品は書画作品・詩稿・書簡です。
30代から84歳までの作品が収録されているため、呉昌碩がどのように自身の作品を深化させていったのかを時系列に沿って鑑賞することができます。
序文は成瀬映山氏、巻末には小林斗アン氏による解説があります。
印刷も良好で、釈文も豊富に掲載されており、作品数も94点に及んでいます。
呉昌碩の書画作品を幅広く鑑賞したいという方にはもちろん、臨書のお手本としても使用できる書籍になっています。
さて、当店では、そんな二玄社の『呉昌碩書画集』を買取りいたしております。その他の書道書、書道具・書道用品、古書全般の買取りも行っておりますので、ご不要なものがございました、ぜひお気軽にご相談ください。
当店では、二玄社の『呉昌碩書画集』以外の書道本や書道具、また古書・古本全般も買取りいたしております。